日記:流行り

 

流行

 

私は流行というものが苦手で、

流行っているものはもちろん毛嫌いしてしまうし

好きなものが流行りだすと興味が無くなったり

だいぶ遅れた時期にそれを好きになったりします。

 

だいぶ遅れた時期に好きになる、

ということは結局いつ見たって好きになるんだろうけど

恋ダンスもいつまで流行ってんのよって思ってました。

でもドラマ見たら面白かった。

 

そんな私の絵は、たまに「流行」の一部に見られたりします。

「これ今流行ってるよね」という言葉と頂くことがあります。

 

私が今まで追求してきた作品が、

ただのカラフルで絵の具をピシャっとやったような作品に見られる。

でもその意見を下さった方には、そこまでの作品にしか

見えなかったということなんだと思います。

 

 

展示を観に行きました。

 

皆さん海外で活躍されていたり、コンセプトやはっきりとした思想がある

自信に満ちた作品でした。

でも私はすべての作品に感動できたわけではありませんでした。

 

 

「これ今流行ってるよね」という言葉が出たお客様と同じように

私もその作品に大して、作者が伝えたいもの(伝えられたに決まっているという自信のある)思想を

感じ取ることができませんでした。

 

 

私は「これ流行ってるよね」という意見に、もちろん悔しい気持ちになりました。

「表面でしか見ていない」

 

 

表面しか見なかった。

表面でしか見られなかった。

表面でしか見させなかったのは何故か。

 

 

流行が嫌いでも、後々ふと見てこんなに良かったんだって思う。

ってことは元々良かった。

表面でしか見てなかった。

 

 

表面だけでなく、奥深くを見させる作品にするには。

と改めて考えました。